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空蝉の廻


空蝉の廻、プレイしました! Matatabiさんの2作目、前作の評判がやばかったのでちょっとどうなんだろうと思いつつ、 絵がめちゃめちゃ好みだったので買いました。 前作やってないのであれですが、今作は普通によかったと思います! 少なくともシナリオに大きな粗は感じてないです。綺麗にまとめたな~という感じ。 では久しぶりにネタバレなしのプレイ感想いきま~す

まずはシステムに関する感想です。

・システムで必要最低限欲しい機能は揃ってます。 ・ただ選択肢スキップはどうやら未読部分も飛ばしてしまうようなので微妙に不便。 ・既読スキップも一応速いと思います… ・セーブ画面もVita依存ではなくちゃんとセーブした部分のセリフと画面が表示されるのでありがたい。 ・どうやらバグがあるみたいですが、私はゲームが進まないなどの致命的なバグはでませんでした。 ・ただ立ち絵が髪の毛と目しか表示されなくなる→エラーで落ちるバグは2回ありました。早送りしてると出るようだったので、バグが出たあたりだけ早送り解除して普通に読んだら進みました。 ・スチルは共通6枚、差分抜きで各キャラ14枚。差分はかなり少な目。差分入れても20枚行くか行かないかでは…? ・エンドが4種類ありますが各エンドにスチルがあります。なので攻略中はスチル少ないな~と思いました。 ・全部で8章、4章まで共通で5章から個別だと思います。プレイ中は章の表示が出ないですが、プレイ後メニューの章選択から確認できます。 ・ボリュームはまあそこそこ…個別ルートだけなら3~4時間くらい…?初見多分6時間くらいだったんじゃないかなあ… ・おまけではスチル鑑賞、背景鑑賞、音楽鑑賞、動画鑑賞、クリアボイスがありますが、背景鑑賞と音楽鑑賞は全キャラ攻略後でないと解放されません。 ・ミニゲームは簡単ですが全く面白くないです。作業です。2周目以降は結果選んで飛ばせるので全部飛ばしました。

・割と専門用語とか普段使わない言葉が出てきたので、オトメイトでよくある辞書機能があるともっとよかったかなと思います。でも辞書付けて重くなるよりない方がまし。

ここのブランドの前作は、他ブランドとの差別化を図ろうとして大失敗していたと聞いたんですが、今作は前作の失敗を生かしたのかなあと思いました。 ミニゲームはめちゃめちゃ簡単です。ただ、簡単すぎて作業です。リズムゲーム、みたいな感じで公式HPには表記されてたと思うんですが、リズム要素0。○△▧のキーのうち、光ったキーを推すだけ。リズムに乗るとか全くないです。作業。簡単ですが楽しいか?と言われるとまったく楽しくない。 あと、これはこの空蝉の廻のシステムまわり全体に言えることなんですが、とにかくもっさりしてます!!!!!!!! いやもう本当にこんなにもっさりしたゲームある?????ってくらい…本当に遅い。ありとあらゆる動作が遅い。致命的ってほどでもないかと思うんですけどでもストレスは感じます。 テキスト送りの反応も戦闘シーンなどで立ち絵移動とかがあるともっさりだし、既読スキップも立ち絵移動があったりするとちょっと止まったりしてもっさりだし、(スキップスピード自体は速いです)セーブももっさりだしミニゲームももっさりだし… オトメイトとかハニビとかの有名ブランドになれてたので本当につらかったです。重い!!!!!!!! 機能自体は欲しいものがそろってたので、プレイヤーのこと考えて造ったんだろうな~とは思うんですが…それでこんなに重かったら±0だよ…ていうかなんなら選択肢スキップつけないでもっと軽くしてほしかった… 機能がないわけじゃないので、これは本当にメーカーさん…というかスペック?の力不足だな~と思います。次回作は改善されてることを願います。

じゃあシナリオ面なんですが、よく言えば綺麗にまとまってる、悪く言えば可もなく不可もなく、という感じでした。普通かな~って感じです。 冒頭でも書きましたが、致命的な粗はないです。伏線の取りこぼしとか、いつ好きになったのか分からないとか、主人公を好きになれないとか。でもそれだけなんですよね、厳しいこと言いますけど…致命的な粗はないけど、でも「空蝉の廻最高!!!!!」って断言できるような要素があるかというと…みたいな? あと基本的に個別ルートの大雑把な流れは同じなので(金太郎あめって程ではないです)、2人目以降黒幕の正体がわかった状態でのプレイになるのもちょっとな~と思いました。 なんか本当に、シナリオに関してなにか悪いところはあった?って聞かれると別にないんですよ。強いていうならサブキャラの扱いが雑なところくらいで…(サブキャラ好きになってしまうとつらいと思います)でもじゃあシナリオにいいところはあった?って聞かれると…………即答できない感じ? 例えば百花百狼とかは、とにかく切ないけどちゃんと乙女ゲームしてて~とかすぐに絶賛できるコメントが出るんですけど、これは終わった後にどこがよかったかちゃんと言えないっていうか… 本当に「可もなく不可もなく、普通」という印象でした。どうすればよかったのか?と聞かれると難しいんですが、もうひとひねり欲しかったなあ…という感じです。なんていうか、こういう設定だったらたぶんこういう展開だよね、って思うことをそのまんまやってくるっていうか… 例えばオトメイトだったらほぼ文句なしのシステム回りとか安定して綺麗なグラフィックとかっていう強みがあると思うんですよ。(シナリオは当たりはずれありますがそれはどこも割と同じなので…)ハニビだったらとにかく丁寧に関係性の変化を描くのが得意だったり、学園もの特化ブランドだったり。もうなくなりましたがクインロゼならぎりぎりの描写とか個性でぶん殴るヒロイン、リジェならとにかく狂気的で切ない展開、とか。 でもこのゲームをやった後にMatatabiっていうブランドの個性がわかるか?と聞かれたらう~~~んとなってしまうというか。

真相もなんかちょっともやる感じでした。ハピエンなのにハピエンではなくないか…?いや確かにきれいにまとまってるんですけど、ハピエン厨なので…もう少しどうにか…

すごくこきおろしてしまって申し訳ない…!!本当に粗はないんですよ!!ボリュームもそこまでないので気軽になにかやりたいな~って時にいいんじゃないかな… 主人公も嫌味がなくてこの子を嫌いになるって人はあんまりいないんじゃないかと思います。守られヒロインではありますが自分が守られてる、足手まといだってことを自覚しているので良かったです。声優さんの演技もとてもよかったし、各キャラの√の展開もよかったです。 あ、ただ泰臣√の終盤で結鶴くんに関するネタバレがあって私は結鶴くん目当てでやってたのでちょっとショックでした… 私は泰臣→颯→結鶴→魁→知景(攻略制限)って順でやりましたが、ネタバレとか考えると 颯、結鶴(どっちでも好きな方から)→泰臣→魁→知景 って順がいいんじゃないかな~と思います。 あと泰臣√は黒幕の正体がわかってからがめちゃめちゃ急展開…というか、主人公サイドが受け身のまま進むんですよね。 颯√と結鶴√は黒幕を出し抜く、みたいなこっちから仕掛ける展開だったので、この二人のルートを最初にやると終盤の展開がめちゃめちゃ熱く感じられるんじゃないかな~と。

あ、そうだあとこれCERODなのでみんなそれぞれ一回はセックスするんですけど、その描写がすごいです。 なんか朝チュンってレベルじゃなくてさすがCERODだぜ…!って感じ。私がDのゲームそんなにやらないだけでこれが普通なのかな…? 少なくとも私は「えっこれ大丈夫なの?!まだ暗転しないの?!」って何回か思いました。別に下品ではないです!!!!!

各√の完成度としては、颯=結鶴>魁=泰臣 って感じでした。 魁さんのルートはちょっと仲良くなってからお互いにベタぼれになるまでがちょっと早くてついていけなかったんですよね… あと私がベタぼれ時の魁さんよりちょっと仲良くなった頃の魁さんのほうが好きだったので…

★5で評価すると、 シナリオ★3、システム★2で★2.5かな~という感じでした。

では以下各キャラのざっくりした感想です~ちょっとでもネタバレ嫌な人は見ないでね

・泰臣 The興津さんって感じ。正直泰臣は結鶴くん√が一番好きでした。 ・颯 多分好きだろうな~って思いながらやってたんですがまあ好きでした。なんか多分もうひとひねりくらいしてくれればめちゃめちゃ好きになれてた。 ・結鶴 キャストさんが好きな方だったのですごく楽しかったです!√の展開もすごい熱かったです。かわいい… ・魁 すごいかっこいいんですけど、たまに叫んだり声を荒げたりすると某狼種の天使とか某Rockの絶大なパワーを感じてしまってつらかったです。(関係ない) ・知景 立花…正直期待外れでした あ~そんなもんなんだ…みたいな…でも今までの伏線は全部回収されてたので好みが大きいかな~と思います。致命的な粗は本当にないです!前作のあの散々な評判からよく頑張ったなと思いました。前作やってないけど。

なんかみんなすごくいいキャラなんですけど、激推し!って感じにはならないなって印象でした。 結鶴くんとか颯さんとか、普段の私の好みからしたら絶対大好きになってたはずなのに…

すごいこき下ろしてしまいましたが、これといった欠点も特になかった作品なので、次回作に期待します!


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